「好き」こそ、すべて。

OpenCampus2024

Features

「好き」こそ、すべて。

言葉にならないほど、ドキドキする気持ち。
いても立ってもいられないようなワクワク感。
「服が好き」。その熱い想いに突き動かされた行動は、
本人さえも思いがけない、創造の奇跡を起こしてくれます。
FASHION is PASSION.
情熱は、クリエイターを育てる何よりの才能です。

Movie

2024年 香蘭卒業記念展

Fashion Show Exhibition 2023

『装苑』編集長の児島幹規氏を審査委員長に、株式会社ルネ統括MDの白石祥子氏、
株式会社Quantize代表取締役の川野季春氏を審査員にお招きし、
本校の集大成とも言える卒業記念ファッションショーを開催いたしました。

公式YouTubeチャンネルはこちら

学校内パンフレットと2025年度の入学案内資料をebookでご覧いただけます。デジタルパンフレット&募集要項。学校の魅力や、入学に必要な情報が満載!サイトから直接ご覧いただけるので、専用のアプリも不要です。スマホやタブレットがあればどなたでもご覧いただけます。

卒業生からのメッセージ

業界の第一線で活躍している先輩たちの声は、ファッション業界への一歩を踏み出そうとしているあなたの励みになるはず。

上村 英太郎 さん

オリジナルブランドデザイナー

2022年度卒 ファッションデザイン専攻科(青雲高等学校卒)

服が好き。その奥まで自分を知ることから。

皆さんは横断歩道の白線を見て「アートだなぁ」と思うでしょうか。逆に道に描かれているバンクシーを見て、皆の行動が変わるでしょうか。僕はこれが「デザイン」と「アート」の違いだと思っていて、デザインは「相手がいて、そこに自分の強い思いを伝える」つまりファッションデザインにおいて、それは「着られるものにいかに自分の思想を落とし込めるか」だと思っています。この違いを自分なりに理解するのはすごく難しいことですが、このことを香蘭ファッションデザイン専門学校で学びました。また、「服が好き」という方は多いと思いますが、自分が服の何が好きなのかも知ることができます。思想を服という媒体を使って伝えるのが好きなのか、服をデザインするのが好きなのか、デザインを形にするのが好きなのか、服を着るのが好きなのか、コーディネートするのが好きなのか、人とファッションという話題で話すのが好きなのか。これを学ぶことで今後の人生の道標を見つけることができると思います。一緒に勝負しましょう。

田尻 香織 さん

雑貨デザイナー

2018年度卒 ファッションデザイン専攻科(情報科学高等学校卒)

クラスや学年を超えた交流も貴重な経験。

LILY BLOWNの色鮮やかで華やかな世界観に魅了され、「絶対にこのお店のデザイナーになる!」と入社を決めました。最初の3年間は販売として働き、現在は、バッグやシューズ、アクセサリー、帽子、ソックスなどのグッズをデザインしています。香蘭で学んだことは、販売にもデザインの仕事にも役立っています。お店のお客さまに対しては、パターンやテキスタイルの知識をもって深くわかりやすいご説明ができ、デザインの現場では、難しい仕様でも細かいところまで伝わる表現で伝達ができていると思います。香蘭の魅力は、先生と生徒の距離が近いところ。またクラスや学年を超えた行事も多く、さまざまな人と過ごした3年間は大切な思い出です。これから入学されるみなさんには、ファッションを通じて自分自身を表現する楽しさを知ってほしいですね。出会ったことのないような面白い人もたくさんいますので、学内での交流は貴重です。あらゆるジャンルのファッションにふれ、吸収し、常に自分らしく表現してください。

白川 莉奈 さん

企画職・パタンナー

2021年度卒 ファッションデザイン専攻科(長崎玉成高等学校卒)

責任感や自主性が育まれる、学生主体の学校行事。

入社して間もない頃から、自社ショップのステッカー作成やTシャツのロゴデザイン、商品企画など、さまざまなことに挑戦させてもらい、そんな職場環境にやりがいを感じています。香蘭で学んでよかったと思うことは、知識や技術はもちろん、学生主体で行事を運営していたことです。責任感や自主性が育まれる、将来どんな職場でも活きる経験だと思います。服飾学生時代は本当に一瞬なので、一日中、服のことを考えて、全力で今を謳歌してください。

松本 愛美 さん

縫製職

2019年度卒 ファッションデザイン専攻科(大津高等学校卒)

技術力を誇る工場で、さまざまな学びに恵まれる日々。

香蘭の先輩方が多く、日本を代表するDCブランドも取り扱う当社。縫製工場といえば表側に出る仕事ではありませんが、生産した製品を百貨店で見かけたり、芸能人が着ているのを見たりすると、この仕事をしていて良かったと思います。学校と工場ではやり方が異なる部分もありますが、すぐに対応できたのは、基礎が身についていたから。現在は人をまとめ、全体を把握しながら生産を進める立場にあるので、縫製技術以外の学びにもやりがいを感じています。

小野原 凜 さん

企画職

2022年度卒 ファッションデザイン科(鹿児島城西高等学校卒)

デザイン以外の実務にも香蘭の学びが活きています。

デザイナーになることは6歳の頃からの夢。香蘭での学びの中で、あらためて服づくりへの思いを確信し、入社を決めました。現在は、デザインや仕様書作成、工場とのやり取りを含む発注業務にも携わっています。企画や仕様書の書き方も香蘭で学んだので、会社のやり方も、より早く理解することができました。目標は自分次第できっと達成できると思うので、ぜひ諦めずに続けてください。

佐竹 舞香 さん

ドレスコーディネーター

2022年度卒 ファッションデザイン科(華陵高等学校卒)

ドレスを制作し、花嫁姿まで見届けられる幸せ。

クリエイティブな授業を通して、自分がどのようなテイストに惹かれるのかを知り、それを作品に落とし込める機会が沢山ある香蘭。私自身はレースやチュールなどの繊細な素材に魅力を感じ、現在の仕事に就きました。オリジナルドレス制作のほか、結婚式や前撮りに同行させてもらうこともあり、お客さまのドレス姿を見届けられることは一番のやりがい。香蘭での日々は、学校生活のすべてがかけがえのない経験でした。一日一日を大切に楽しく過ごしてください。

山崎 真理奈 さん

主宰

2020年度卒 ファッションテクニカル科(福岡大学卒)

目的意識をもって受けた授業は、将来の大きな力に。

ものづくりや体験活動を通して、みんながホッとできる“居場所”をつくりたい。そうして立ち上げたのが、理科の実験や裁縫ができる『きみのいばしょ サイエンス&ソーイング教室』です。裁縫では服づくりや小物づくりを指導していますが、パターンの書き方やミシンの使い方などを教える際にも、香蘭で実践的に学んだことが役立っています。目的をもって授業を受けることで将来のための大きな力を得られる学校です。ぜひ夢に向かって頑張ってみてください。

丸峯 悠子 さん

服飾作家

2005年度卒 ファッションテクニカル科(旧ファッション産業科)(鹿児島女子高等学校卒)

迷った時、香蘭の教科書は今も読み返しています。

卒業後は縫製工場に就職し、技術指導員として上海にも駐在しましたが、デザイナーやパタンナーなどの役職に縛られずに服づくりがしたいと思い、ブランドを立ち上げました。製作から販売、広報まで一人で手掛けています。香蘭で学んだことは現在の仕事のすべてのベースになっていて、教科書は今も読み返しています。学生時代はとにかく好きなことに没頭してください。挑戦も失敗も、その経験とその時に感じたことのすべてがあなたをつくってくれますから。

神代 朋花 さん

ファッションアドバイザー

2020年度卒 ファッションビジネス科(福岡農業高等学校卒)

仕事の喜びは、お客さまが笑顔で帰る姿を見ること。

香蘭でファッションビジネスについて学ぶ中で接客の楽しさを知り、就職活動中に先生から紹介されたことをきっかけに入社した会社です。今は店長の役職を任せていただけるようになり、接客だけでなく、店舗運営やスタッフ育成などにも関わっています。やりがいを感じるのは、お客さまが気に入った商品を購入され、笑顔で帰られる姿を見ることです。香蘭は、自分の好きなこと・得意なことが必ず見つかる場所。それが将来の自分に役立つ日もきっと訪れますよ。

内川 翔太 さん

ファッションアドバイザー

2021年度卒 ファッションビジネス科(小倉西高等学校卒)

入社後に差をつけたのは、香蘭で身についた基礎の力。

糸から自社でつくるようなこだわりに魅せられ、この会社へ。服が好きでアパレルの仕事につく以上、自信をもっておすすめできる商品を販売したいと思っていました。心がけているのは、お客さまとの信頼関係を築くこと。売れさえすれば良いわけではなく、お客さまのために、似合わないものはそう伝えることも大切にしています。香蘭ではアパレル全般の基礎を身につけることができたので、入社後は確実に良いスタートダッシュを切ることができたと思います。

伊藤 遥 さん

ファッションアドバイザー

2022年度卒 ファッションビジネス科(南筑高等学校卒)

1年次から卒業後の夢を描いて、一日一日を有意義に。

グローバルな社風と幅広い世代に愛されるブランドの魅力に惹かれ、志望した当社。入社して3年目。私に会いに来てくださるお客さまも増え、年2回の受注会にも参加することができています。今はサブストアマネジャーを目指してスキルアップに努めているところです。香蘭に入学したら、1年次でも早いと思わず、卒業後に何をしたいか、どうすれば達成できるのかを考え、一日一日を楽しんで過ごしてほしいです。自分の限界を作らないことが大切だと思います。

Open the Feature Finalist Collection

亀谷 絵利佳

グランプリ

嘉穂高等学校卒

「美と毒」

可憐で美しい外見ながら、自らの身を守るための毒を持つ「ナガミヒナゲシ」。その姿をモチーフに、私たち人間も含め、すべての生命体がもつ力強さや魅力を伝えたいと思い、制作した作品です。約70種類のオリジナルマーブリングは“美”と“毒”それぞれの柄をつくり、プリーツの動きに合うように何度も型出しを繰り返しました。また、特に袖の部分は納期の3日前まで粘り、正解だと思えるシルエットを出すことができました。高校時代からオープンキャンパスに通い、その頃から目指してきたグランプリ。受賞は夢のようです。この1年間ずっと作品に向き合い、また3年間諦めずに努力してきて良かったと思いました。支えてくれた先生方、友達、家族のみんなにも感謝の気持ちでいっぱいです。

永友 久玲愛

ファッションデザイン専攻科3年賞

高鍋高等学校卒

「目立ちたいけど籠もりたい」

私たち人間の感情は時に裏腹で、相反する気持ちの間で揺れることもあります。それは毎日の天気も影響しているのかもしれません。そのような感情と天気の関係を洋服で表現したら面白いのではないか。そう思いついたことから、この作品につながりました。赤色と青色という対照的な二着でこのコンセプトを表現しているのですが、赤色は“目立ちたい”、青色は“籠りたい”の感情を表しています。7色のオーガンジーをバイアスに切って、渦巻くように縫い付けたのは「天気図」です。同系色の中でも、さまざまな大きさ・濃さ・色調の天気図を配置することで、微妙な天気の違い、感情の揺れを表現しました。クラスのみんなの作品が素晴らしかったので、自分の受賞には正直びっくり!とても嬉しかったです。

岩﨑 小侑

ファッションデザイン専攻科3年賞

必由館高等学校卒

「平和の宇宙服」

「宇宙からは国境線は見えなかった」という宇宙飛行士の言葉があります。宇宙から見れば、国家間の境界も、貧富の差や虐待といった人間同士の隔たりも存在しないはず。近年ずっと気になっていた“平和”と、“宇宙”のイメージを掛け合わせて制作したのが、この作品です。全体の造形は地球をイメージして立体的に。また分断された部分(国境線)をファスナーで戻すデザインには、宇宙から見れば地球はひとつ、という思いを込めました。一着で約100枚のパターンを使い、オリジナルプリントでリバーシブルに制作。ぐねぐねとした国境線にファスナーをつける時には、ミシンの針もたくさん折りました。周囲に頑張っている同級生たちがいてくれたので、気持ちを途切れさせることなく打ち込めたのだと思います。

宮﨑 日夏子

ファッションデザイン専攻科2年賞

幸福の科学学園高等学校卒

「運命共同体」

どんな時も運命を共にする人がいる強さを“結合”として表現した作品です。結合双生児の方々の美しさに着想を得て、この“運命共同体”が生まれました。7名のグループでこのコンセプトに取り組み、デザインの要となるチャンキーニットは、みんなで試行錯誤を重ねて辿り着いたオリジナルのテキスタイル。血管や内臓を思わせるぬめり感のある赤と、ストッキングを着用した人肌を思わせる黒ベージュの組み合わせは、全員が納得して決めることができました。約1,300mの生地を裁断・縫製する作業には膨大な手間と時間がかかりましたが、みんなで作業したのも良い思い出です。受賞した時には真っ先にチームメンバーの顔が思い浮かびました。7名全員でつくりあげた作品なので、本当に感謝しています。

吉浦 菜央

ファッションデザイン科賞

東筑紫学園高等学校卒

「Interface」

「服」は人の思いを形に、「VR」は仮想を立体にするもの。この二つの共通項に着目し、服を通してバーチャルの世界観を表現した作品です。テーマの“Interface(接点)”には、VRの世界と人とを服でつなげる、という意味を込めています。非現実的な世界観なので素材をゼロからつくることもチームで検討しましたが、むしろ簡単に手に入る素材で面白いことができたら…と考え、テクノロジーとウェアを掛け合わせたテックウェアの要素を取り入れることにしました。袖のボリューム感でVRの立体的なイメージを表現しているのですが、そこは最も苦労した分、理想通りにできあがって嬉しかったです。このたびの受賞にあたって、チームメンバーをはじめ、関わってくれたすべての方々に感謝します。

藏野 葉

ファッションテクニカル科賞

必由館高等学校卒

「知朱」

レースやリボン、端切れなどからフリーレースをつくり、七夕の笹飾りのように切り込みを入れて平面を立体にする。それが私たちグループ共通のテクニック。「このテクニックで、誰か一人でも賞をとろう!」と目標を掲げてきたので、私が受賞した時にはみんなで抱き合って泣きました。「蜘蛛」の神秘的な美しさをグループのコンセプトに、私がモチーフにしたのは「蜘蛛の巣」です。特に苦労したのは、切り込んだ生地の落ち感を幾何学的に、均等にすること。切り開いた穴のすべてにパイピングを施したのも大変でした。どの作業も、それぞれの作品についてみんなで話し合いながら決めてきたので、この賞はみんなでとったもの。当初のグループの目標を達成できたのが、いちばん嬉しいことでした。

𠮷田 優香

ファッションビジネス科賞

戸畑高等専修学校卒

「moon」

コンセプトは『moon』。単に月を鑑賞するだけではなく、「月が綺麗ですね」という言葉に好きな人への想いを込めるような繊細さや優雅さを表現した作品です。古着のリメイクは初めてで戸惑いもありましたが、普段のファッションと同じように、一つのキーアイテムにコーディネートを組むことから始めてみたら、このようなデザインになりました。鍵となったのはアースカラーのジャケットです。組み合わせたのはスカート2着。ニットやサテン、チュールといった異素材のバランスを工夫し、逆三角形のシルエットにもこだわりました。ショーではモデルも務めることになりましたが、自分がマネキンとなって着ながら制作してきた作品なので、最後に自分の表現で披露できたのも感慨深かったです。