卒業生紹介

デザイナーやスタイリスト、ショップオーナーなど、ファッション業界でさまざまな形で活躍している卒業生が綴ります。

上村 英太郎 さん

オリジナルブランドデザイナー

2022年度卒 ファッションデザイン専攻科(青雲高等学校卒)

服が好き。その奥まで自分を知ることから。

皆さんは横断歩道の白線を見て「アートだなぁ」と思うでしょうか。逆に道に描かれているバンクシーを見て、皆の行動が変わるでしょうか。僕はこれが「デザイン」と「アート」の違いだと思っていて、デザインは「相手がいて、そこに自分の強い思いを伝える」つまりファッションデザインにおいて、それは「着られるものにいかに自分の思想を落とし込めるか」だと思っています。この違いを自分なりに理解するのはすごく難しいことですが、このことを香蘭ファッションデザイン専門学校で学びました。また、「服が好き」という方は多いと思いますが、自分が服の何が好きなのかも知ることができます。思想を服という媒体を使って伝えるのが好きなのか、服をデザインするのが好きなのか、デザインを形にするのが好きなのか、服を着るのが好きなのか、コーディネートするのが好きなのか、人とファッションという話題で話すのが好きなのか。これを学ぶことで今後の人生の道標を見つけることができると思います。一緒に勝負しましょう。

田尻 香織 さん

雑貨デザイナー

2018年度卒 ファッションデザイン専攻科(情報科学高等学校卒)

クラスや学年を超えた交流も貴重な経験。

LILY BLOWNの色鮮やかで華やかな世界観に魅了され、「絶対にこのお店のデザイナーになる!」と入社を決めました。最初の3年間は販売として働き、現在は、バッグやシューズ、アクセサリー、帽子、ソックスなどのグッズをデザインしています。香蘭で学んだことは、販売にもデザインの仕事にも役立っています。お店のお客さまに対しては、パターンやテキスタイルの知識をもって深くわかりやすいご説明ができ、デザインの現場では、難しい仕様でも細かいところまで伝わる表現で伝達ができていると思います。香蘭の魅力は、先生と生徒の距離が近いところ。またクラスや学年を超えた行事も多く、さまざまな人と過ごした3年間は大切な思い出です。これから入学されるみなさんには、ファッションを通じて自分自身を表現する楽しさを知ってほしいですね。出会ったことのないような面白い人もたくさんいますので、学内での交流は貴重です。あらゆるジャンルのファッションにふれ、吸収し、常に自分らしく表現してください。

白川 莉奈 さん

企画職・パタンナー

2021年度卒 ファッションデザイン専攻科(長崎玉成高等学校卒)

責任感や自主性が育まれる、学生主体の学校行事。

入社して間もない頃から、自社ショップのステッカー作成やTシャツのロゴデザイン、商品企画など、さまざまなことに挑戦させてもらい、そんな職場環境にやりがいを感じています。香蘭で学んでよかったと思うことは、知識や技術はもちろん、学生主体で行事を運営していたことです。責任感や自主性が育まれる、将来どんな職場でも活きる経験だと思います。服飾学生時代は本当に一瞬なので、一日中、服のことを考えて、全力で今を謳歌してください。

松本 愛美 さん

縫製職

2019年度卒 ファッションデザイン専攻科(大津高等学校卒)

技術力を誇る工場で、さまざまな学びに恵まれる日々。

香蘭の先輩方が多く、日本を代表するDCブランドも取り扱う当社。縫製工場といえば表側に出る仕事ではありませんが、生産した製品を百貨店で見かけたり、芸能人が着ているのを見たりすると、この仕事をしていて良かったと思います。学校と工場ではやり方が異なる部分もありますが、すぐに対応できたのは、基礎が身についていたから。現在は人をまとめ、全体を把握しながら生産を進める立場にあるので、縫製技術以外の学びにもやりがいを感じています。

小野原 凜 さん

企画職

2022年度卒 ファッションデザイン科(鹿児島城西高等学校卒)

デザイン以外の実務にも香蘭の学びが活きています。

デザイナーになることは6歳の頃からの夢。香蘭での学びの中で、あらためて服づくりへの思いを確信し、入社を決めました。現在は、デザインや仕様書作成、工場とのやり取りを含む発注業務にも携わっています。企画や仕様書の書き方も香蘭で学んだので、会社のやり方も、より早く理解することができました。目標は自分次第できっと達成できると思うので、ぜひ諦めずに続けてください。

佐竹 舞香 さん

ドレスコーディネーター

2022年度卒 ファッションデザイン科(華陵高等学校卒)

ドレスを制作し、花嫁姿まで見届けられる幸せ。

クリエイティブな授業を通して、自分がどのようなテイストに惹かれるのかを知り、それを作品に落とし込める機会が沢山ある香蘭。私自身はレースやチュールなどの繊細な素材に魅力を感じ、現在の仕事に就きました。オリジナルドレス制作のほか、結婚式や前撮りに同行させてもらうこともあり、お客さまのドレス姿を見届けられることは一番のやりがい。香蘭での日々は、学校生活のすべてがかけがえのない経験でした。一日一日を大切に楽しく過ごしてください。

山崎 真理奈 さん

主宰

2020年度卒 ファッションテクニカル科(福岡大学卒)

目的意識をもって受けた授業は、将来の大きな力に。

ものづくりや体験活動を通して、みんながホッとできる“居場所”をつくりたい。そうして立ち上げたのが、理科の実験や裁縫ができる『きみのいばしょ サイエンス&ソーイング教室』です。裁縫では服づくりや小物づくりを指導していますが、パターンの書き方やミシンの使い方などを教える際にも、香蘭で実践的に学んだことが役立っています。目的をもって授業を受けることで将来のための大きな力を得られる学校です。ぜひ夢に向かって頑張ってみてください。

丸峯 悠子 さん

服飾作家

2005年度卒 ファッションテクニカル科(旧ファッション産業科)(鹿児島女子高等学校卒)

迷った時、香蘭の教科書は今も読み返しています。

卒業後は縫製工場に就職し、技術指導員として上海にも駐在しましたが、デザイナーやパタンナーなどの役職に縛られずに服づくりがしたいと思い、ブランドを立ち上げました。製作から販売、広報まで一人で手掛けています。香蘭で学んだことは現在の仕事のすべてのベースになっていて、教科書は今も読み返しています。学生時代はとにかく好きなことに没頭してください。挑戦も失敗も、その経験とその時に感じたことのすべてがあなたをつくってくれますから。

神代 朋花 さん

ファッションアドバイザー

2020年度卒 ファッションビジネス科(福岡農業高等学校卒)

仕事の喜びは、お客さまが笑顔で帰る姿を見ること。

香蘭でファッションビジネスについて学ぶ中で接客の楽しさを知り、就職活動中に先生から紹介されたことをきっかけに入社した会社です。今は店長の役職を任せていただけるようになり、接客だけでなく、店舗運営やスタッフ育成などにも関わっています。やりがいを感じるのは、お客さまが気に入った商品を購入され、笑顔で帰られる姿を見ることです。香蘭は、自分の好きなこと・得意なことが必ず見つかる場所。それが将来の自分に役立つ日もきっと訪れますよ。

内川 翔太 さん

ファッションアドバイザー

2021年度卒 ファッションビジネス科(小倉西高等学校卒)

入社後に差をつけたのは、香蘭で身についた基礎の力。

糸から自社でつくるようなこだわりに魅せられ、この会社へ。服が好きでアパレルの仕事につく以上、自信をもっておすすめできる商品を販売したいと思っていました。心がけているのは、お客さまとの信頼関係を築くこと。売れさえすれば良いわけではなく、お客さまのために、似合わないものはそう伝えることも大切にしています。香蘭ではアパレル全般の基礎を身につけることができたので、入社後は確実に良いスタートダッシュを切ることができたと思います。

伊藤 遥 さん

ファッションアドバイザー

2022年度卒 ファッションビジネス科(南筑高等学校卒)

1年次から卒業後の夢を描いて、一日一日を有意義に。

グローバルな社風と幅広い世代に愛されるブランドの魅力に惹かれ、志望した当社。入社して3年目。私に会いに来てくださるお客さまも増え、年2回の受注会にも参加することができています。今はサブストアマネジャーを目指してスキルアップに努めているところです。香蘭に入学したら、1年次でも早いと思わず、卒業後に何をしたいか、どうすれば達成できるのかを考え、一日一日を楽しんで過ごしてほしいです。自分の限界を作らないことが大切だと思います。

立山 雄一 さん

ブランドオーナー・デザイナー

2023年度卒 ファッションデザイン専攻科(専修大学玉名高等学校卒)

人間的にも成長させてもらえた香蘭。

ファッションデザイナーになることは、香蘭に入学した当初からの夢でした。現在は代表取締役として経営業務にあたるほか、デザイン、製造、販売、営業などの業務にもスタッフとともに取り組んでいます。私のクリエイションにお金を出してくださるお客さま、取引先さま、そして一緒に働いてくれるスタッフには感謝しかありません。香蘭では技術やデザインだけでなく、人間的にも基本・基礎をご指導いただき、今の私があると確信しています。

阿部 美鈴 さん

オリジナルブランドデザイナー

2010年度卒 ファッションデザイン専攻科(九州産業大学付属九州高等学校卒)

自分のできること、好きなことをコツコツと。

手描きで布に絵を描き、染めています。服や傘などを展示・販売しているほか、イラストやデザインの仕事もしています。日々新しい技法を考え実際に形にできたときにやりがいを感じます。香蘭で出会った友人たちは今もモノづくりを続けていて、支えになっています。皆さんも自分のできること、好きなことをコツコツやってみてください。続けていけば思いがけない何かにつながると思います。

張 吾赫 さん

デザイナー・パタンナー

2015年度卒 ファッションデザイン専攻科(上海音楽大学卒)

貴重な経験の機会に恵まれた環境。

現在の主な業務は、デザインから立体裁断によるパターン製作、展示会サンプル、量産投入など。デザインはもちろん、素材の特性を活かしながら直接立体裁断で製品サンプルをつくる過程には、ものづくりの面白さが詰まっていて、香蘭で学んだ立体裁断やCADの技術が役に立っています。好きなファッションを自由にデザインでき、イベントが充実し、たくさんの経験が得られる香蘭。『目標あれば、実現させよ 目標がなかったら、毎日楽しく過ごせよ』

福山 奈々美 さん

衣裳製作管理

2018年度卒 ファッションデザイン専攻科(香椎高等学校卒)

強い意志とハングリー精神を持って。

ミュージカルや歌舞伎の舞台に魅せられ、飛び込んだ舞台衣裳の世界。現在は、毎日の公演のための衣裳のメンテナンスや本番中の着替えのサポート、生地や衣裳の発注業務などを担当しています。香蘭で身につけた技術はもちろんのこと、特にグループ活動の経験は、舞台の仕事に不可欠な部署間のコミュニケーションに活かされていると感じます。親身な先生方が揃い、何でも吸収できる香蘭での学生生活。好きな世界を大切に、毎日全力で楽しんでください。

松本 日菜子 さん

パッチワーク縫製

2020年度卒 ファッションデザイン専攻科(八幡中央高等学校卒)

業界の「今」にふれる講演会も刺激に。

ANREALAGEのパッチワークは、すべての製品が唯一無二。工場では表現できない工夫を凝らし、常にお客さまのことを意識しながら制作しています。ショーや展示会でお客さまの声を聞く時には、やはりやりがいを感じますね。香蘭では、業界の方々を招いての講演会も充実していて、当社を知るきっかけにもなりました。とても貴重なお話を聞くことができ、毎回、奮い立たされるものがありました。

鈴木 隆浩 さん

デザイナー

1995年度卒 ファッションデザイン科(福岡舞鶴高等学校卒)

仕事は選り好みせず、何でもやろう。

縫製工場勤務から、メンズ&レディスメーカーのパタンナーを経て、先輩と共に会社を立ち上げました。主な業務内容は、幅広くさまざまなメーカーと契約し、ブランドの活性化、サンプル、オリジナル生地の作成から生産まで。また、事務所1階でオリジナル商品を扱う店舗も経営しています。続けることで信頼が生まれ、それが、将来なりたい職種につく近道です。ファッション業界にいて常にアンテナを張っていること、そして人とのつながりを大切にしてください。

坂本 悠人 さん

パッチワーク縫製職

2021年度卒 ファッションデザイン科(唐津商業高等学校卒)

卒業後、コレクションの仕事でパリへ。

普段はパッチワーク作業に携わり、コレクション期には裏方で、モデルのフィッティングや服の修正等を担当しました。そのパリで称賛の声をいただいた時には、国や言葉が違っても服の魅力は伝わるのだと実感しました。熱心な先生方の協力をはじめ、やりたいことに打ち込める香蘭。学生のうちに、全力でファッションに向き合ってください。卒業後、半年でパリに行くことも夢じゃありません。

古賀 友貴 さん

パタンナー

2021年度卒 ファッションデザイン科(佐賀工業高等学校卒)

奥の深い服づくりを、いくらでも吸収できる学校。

平面に引いた線が立体になる面白さに惹かれ、この仕事を選びました。二度のサンプル作成を重ねて、展示会から量産へ入るのですが、展示会で注文がついた時はとても嬉しいですね。まだまだ学ぶことがあり、服づくりの奥深さを感じる日々ですが、香蘭はそれをどんどん吸収できる場所。学生生活はあっという間です。自分の成長のために、毎日を無駄にすることなく頑張ってください。

篠原 さやか さん

服飾作家

2005年度卒 ファッションデザイン科(小倉西高等学校卒)

先生が優しくて熱心。充実していた学生時代。

それまで勤めていたアトリエの閉店を機に服飾作家として独立。今は作品制作から販売まで一人でやっていますが、すべてにやりがいを感じますし、本当に好きだからしている仕事です。私の作品を着て喜んでくださるお客さまがいてくれて幸せですね。香蘭では、優しくて熱心な先生方が授業以外のことも教えてくれて、放課後にもたくさん縫っていました。香蘭で良かったと思います。

甲原 也里帆 さん

企画

2020年度卒 ファッションテクニカル科(福岡第一高等学校卒)

積極的な挑戦で、将来の強みになる経験を。

現在の業務は、製品のパターンチェックや修正、仕様書作成のほか、お客さまからお預かりする製品のお直しなど縫製業務もあります。古着をリメイクするサンプル縫製もいくつか担当していますが、バランスや構成を考えるのが難しい分、展示会で反響があると嬉しいですね。香蘭の職業実践や課題制作で、数々のアイテムを縫製した経験が、今の仕事に役立っています。検定やイベントにはぜひ積極的に挑戦してください。その経験はきっと将来の強みになります。

馬場 恵 さん

縫製職

2017年度卒 ファッションテクニカル科(福島高等学校卒)

香蘭で学んだ基礎があるから、今がある。

私の仕事は、洋服のリフォームアドバイザーです。お客さまの長年ご愛用のお洋服を修理するほか、形が合わないなどの理由で着ていないお洋服を別のアイテムにリメイクするご提案も。どこを直せば着やすくなるか、より綺麗に見えるかをご提案しています。香蘭では洋服の基礎知識を学び、たくさんの実践を重ねて濃度の高い学生生活を送りました。その知識・経験は現在の仕事にもそのまま活かされ、あの頃の基礎があるから今がある、と実感しています。

藤田 真輔 さん

縫製職

2021年度卒 ファッションテクニカル科(久留米工業高等専門学校卒)

卒業後、同窓のつながりも大きな魅力。

個人で工房を設けて、洋服に限らず帽子や鞄、ペット服なども作っています。OEM商品の作製を中心に、オーダー品やサンプル製作、修理・修繕なども受注。自分の商品はじっくりと開発中です。自分の仕事でお客さまに喜んでいただけると嬉しいし、空き時間に製法を研究したり、商品開発をしたり、やりがいは尽きません。香蘭で学んだ服づくりが、今とても役に立っています。また出身の先輩方にも大変お世話になっていて、同窓のつながりにも感謝しています。

宮田 真衣 さん

販売職

2019年度卒 ファッションビジネス科(宮崎農業高等学校卒)

現場で活きる、授業で身につけた技術や知識。

販売代行という仕事に惹かれ、この会社に就職。接客販売や店頭レイアウト、売上管理、商品管理などに携わり、入社3年で7つのブランドの販売を経験できました。喜びを感じるのは、やはりお客さまの笑顔。売上目標の達成も大切ですが、お客さまに満足していただける接客を心がけています。香蘭では販売実習など実践的な学びも多く、色彩などの知識も職場で実際に活用しています。

石本 のぞみ さん

EC職

2017年度卒 ファッションビジネス科(必由館高等学校卒)

ファッション以外にも、ありとあらゆる経験を。

商品撮影にSNS運用、分析までオンラインショップに関わるすべてを自分たちで手掛けています。店頭で接客していた頃の感覚を大切に、画面越しでもご満足いただけるサービスをつくるべく、日々模索中です。香蘭での実践的な学習が将来に役立つのはもちろんですが、学生のうちに色々な経験をしてください。食も音楽も、ありとあらゆるものがファッションにつながっていますから。

大隈 紳太郎 さん

ショップオーナー

2003年度卒 ファッションビジネス科(九州産業大学付属九州高等学校卒)

先生方や仲間との出会いこそ、大切な財産。

接客販売では「お客さまに笑顔になって帰っていただくこと」を常に意識し、今では10年以上のお付き合いがあるお客さまも少なくありません。そのようなお客さまの笑顔を見ることがやりがいです。香蘭ではファッションからビジネスマナーまでさまざまな知識と経験を得ましたが、何よりの財産は出会い。このたび香蘭のすぐそばに出店したショップにも、当時の先生方や友人たちがたくさんお祝いに駆けつけてくれました。次は私が母校に貢献したいと考えています。