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パタンナーとは?デザイナーとの違いは?仕事内容と魅力をご紹介

「パタンナー」という職業を聞いたことがありますか?

ファッション業界で働きたいと考えているなら、

一度は耳にしたことがあるかもしれません。

華やかなデザイナーの仕事に比べると少し地味な仕事では有りますが、

パタンナーは洋服づくりに欠かせない重要な役割を担っています。

 

パタンナーは、デザイナーが描いたアイデアを形にする「職人」であり、

技術とセンスを活かして服を作り上げるプロフェッショナル。

 

この記事では、パタンナーの仕事内容やデザイナーとの違い、

その魅力や進路について詳しく解説します。

ファッション業界を目指すあなたにとって、

新たな視点や進路選びのヒントになるはずです!

 

パタンナーとは?

ファッション業界で「パタンナー」という職業が果たす役割は

非常に大きいです。

 

パタンナーとは、デザイナーが描いたデザイン画を基に、

服を作るための型紙(パターン)を制作する専門職であり、洋服づくりの要とも言える存在です。

 

ここでは、具体的な仕事内容やデザイナーとの違いについて詳しく解説します。

 

仕事の内容

パタンナーの仕事は、洋服づくりの工程の中でも重要な部分を担います。

その主な内容は以下のとおりです。

 

  • 型紙(パターン)制作

デザイン画を基に、服の各部分の型紙(パターン)を作成します。この作業では、布地の特性や着用時のシルエット、またブランドの購買層の体型を考慮しながら

正確に製図します。

 

  • トワル制作

型紙(パターン)を元に仮縫い用の布(シーチング)で

試作品(型出し:トワル)を作ります。

この段階では服の形状やシルエット、サイズ感を確認し

修正点を見つけ型紙(パターン)を修正します。

 

  • 修正と調整

工場へ商品に使用する生地と一緒に修正した型紙(パターン)を送り、サンプルを11点上げてもらいます。サンプルが上がってきたら、デザイナーと一緒に着用感やサイズ感の確認をし、型紙(パターン)を調整します。また工場の担当者と縫製しやすいか、縫製手順など相談しながら型紙(パターン)を修正しより完成度の高いものに仕上げます。

 

  • 量産型紙の作成

工場で大量生産 ( 量産 )できるよう、仕様書や縫製指示書とともに量産用型紙を仕上げます。大量生産に向けて、グレーディング ( サイズ展開 ) を CADオペレーターに依頼も行います。

 

ドレスやワンピースの場合、裾の広がり具合やウエストラインなど細部まで調整し、

美しさと着心地が両立するよう型紙(パターン)を1ミリ単位で修正/調整します。

 

このように、パタンナーは洋服が「商品」として完成するまでの重要な工程に

深く関わっているのです。

 

パタンナーとデザイナーの違いは?

「デザイナー」と「パタンナー」はどちらもファッション業界になくてはならない存在ですが、その役割には大きな違いがあります。

 

  • デザイナー

洋服 / 担当ブランドのコンセプトやシーズンカラー、デザイン画を

考案するクリエイティブな仕事。

流行やブランドイメージを形作ります。

 

  • パタンナー

デザイナーが描いたデザイン画を基に型紙(パターン)を作成し、

それを実際に着用可能な洋服として具現化する技術職。

型紙(パターン)は服のシルエットや着心地に直結するため、

細部まで計算された精密(ミリ単位)な技術が求められます。

素材の特性や縫製技術への深い理解も必要です。

 

例えば、デザイナーが見るからに「細身のフリル付きタイトドレス」を描いたとしても、

それが実際に着られる形になるかどうかはパタンナー次第。

フリルの位置やボリューム感、運動量と呼ばれるゆとり分量など細部まで調整しながら、

「美しいだけではなく着心地も良い」ドレスに仕上げていきます。

 

このようにパタンナーとデザイナーは密接に連携しながら服づくりを進めています。

 

パタンナーの魅力とやりがい

パタンナーの魅力とはどのようなものがあるのでしょうか?

 

ここでは、その魅力についてご紹介します。

技術力でファッション業界を支える

パタンナーは洋服づくりの裏方として活躍する職業です。

 

表には目立ちにくい存在ですが、その技術によってファッションブランドの

商品クオリティを大きく左右する立派な職業です。

 

有名ブランドの商品ラインナップには、必ず優れたパタンナーが関わっています。

ミリ単位で調整した型紙(パターン)が最終的なシルエットや着心地に影響するため、

その精密さが商品として完成した時、大きな達成感につながります。

 

自分が手掛けた服が世に出る喜び

デザイナーとの共同作業によって、自分が型紙(パターン)を起こした洋服が展示会や

店頭に並ぶ瞬間は特別です。

「自分が手掛けた型紙(パターン)から商品が生まれた」と感じられる

この喜びこそ、パタンナーならではの醍醐味と言えるでしょう。

またその洋服を購入してくださり着用している人を街中で見かけた時には、

大きな誇りと達成感を味わえます。

 

成長できる環境

ファッション業界だけでなく、常に新しいトレンドや技術が登場します。

そのため、パタンナーとして働く中で自然と新しい知識や

スキルを学び続けることになります。

これによって、自分自身も常に成長できる環境があります。

 

パタンナーになるには

では、どうすればパタンナーになれるのでしょうか?

 

必要なスキルや進路について詳しく解説します。

 

必要なスキル

パタンナーになるためには以下のようなスキルが求められます:

 

  • 製図技術:平面製図法(2D)や立体裁断法(3D)など

 

  • 素材知識:布地ごとの特性理解(伸縮性・厚み・重さなど)

 

  • コミュニケーション能力:デザイナーや縫製担当者との連携

 

  • CADソフト操作:最近ではコンピュータ設計支援(CAD)の使用が一般的

 

また、美術的センスだけでなく数学的思考(算数程度)も必要です。

 

「この布地ならどれくらい縮むか」「この形状だとどこまで動きやすいか」など

論理的に考える力も求められます。

 

パタンナーになるための進路

多くの場合、服飾専門学校でデザインや製図技術を学びます。

独学でも可能ですが、服飾専門学校で基礎から学ぶ方が効率的です。

 

以下は主な進路例です。

 

  • 服飾専門学校への進学

服飾専門学校ではパターンメイキングや縫製技術を体系的に学べます。

 

  • 資格取得

「パターンメイキング技術検定」や「CAD利用技術者検定」を取得すると

就職活動で有利になります。

 

  • インターンシップやアシスタント経験

実務経験は非常に重要です。専門学校在学中にインターンシップで

現場経験を積むことで、就職後の即戦力として評価されます。

 

  • 独学からの挑戦

独学で必要な知識を身につけることも可能ですが、

服飾専門学校で体系的に学ぶ方が効率的です。

独学の場合は参考書やオンライン教材を活用しながら進める必要があります。

 

まとめ

この記事では「パタンナーとは?」という

基本から、その仕事内容や魅力、進路まで幅広く解説しました。

目立つ役割ではないかもしれませんが、

ファッション業界になくてはならない存在、それがパタンナーです。

その魅力は達成感だけでなく、自分の技術が形となり世に出る喜びにもあります。

新しいトレンドや技術にも触れ続けられるため、自分自身も成長できる職業です。

 

もしあなたが「裏方として洋服づくりを支えたい」

「技術職としてファッション業界で活躍したい」と考えているならば

この仕事はぴったりかもしれません。

一歩踏み出して、自分だけのキャリアを築いてみてはいかがでしょうか?

 

そして、パタンナーを目指すならしっかりと知識と技術を身につけることが大切。

服飾専門学校では、パターンメイキングの基礎から応用まで幅広く学べます。

 

 

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